リフォーム会社の選び方

業者選び4つのポイント

買い替えや建て替えよりも、リフォームをして長く住むことを選ぶ人が増えている現在、リフォーム工事を請け負う会社がどんどん増えています。
なかには住宅やリフォームとは関連のない業界からの進出組もあります。

このためリフォーム会社のレベルは玉石混交で、不良・不適格業者も多く、最近ではテレビや新聞でも悪質リフォーム業者特集が組まれるくらいです。
ここではリフォーム業者選びのポイントを説明させていただきます。

ポイント1. 建設業の許可を受けている会社でしょうか

建設業も原則として許可がないと商売はできません。
建設業の許可は、複数の都道府県に営業所を持つ場合は国土交通大臣許可が必要となり、一つの都道府県の中にしか営業所がない会社は各都道府県知事の許可が必要です。
下請業者へ発注できる金額による区分もあり、3,000万円以上の工事を下請へ発注できるのは特定建設業許可が必要で、それ以外は一般建設業許可でいいことになっています。
法律上500万円未満の工事には建設業許可がいらない、ということです。
たいていのリフォーム工事は500万円未満となるため、どんな人や会社でも500万円未満のリフォーム工事を請け負うことができるのです。
いわゆる悪徳会社には建設業許可を持っていない素人同然の会社が多いため、リフォーム業者選びの際は建設業許可を持っているか必ず確認してみてください。

ポイント2. 経営が安定している会社でしょうか

リフォーム工事を依頼しても、工事が終わらないうちにその会社が倒産しては大変です。
特に前払い金を払ってしまっていると、まずそのお金は返ってきません。
大手の設備メーカー(TOTO、INAX、松下電工など)系列のリフォーム会社といえども、しょせんフランチャイズに加盟している各地の工務店や水道工事店ですので、実際に倒産する例もあります。

工事が終っても、いろいろと不具合がでてくるものですが、工事保証があったとしても、その会社が倒産してしまえば意味がありません。

また借入金が多く経営的に苦しい会社は、仕事がほしいためにダンピングして他社よりも安くできます、と言って契約を取り、手抜き工事をしてしまうこともよくあります。
地元の人の評判を聞く、といった方法もありますが、公共工事もやっている会社であれば経営事項審査という審査を都道府県から受けており、その結果は(財)建設業情報管理センターのホームページで公表されています。
売上・利益・借入金といった財務データから、従業員数や営業年数まで詳しく調べることができます。

ポイント3. リフォーム会社の種類は適合していますか?

リフォーム専門会社

地元密着で、小さな営繕工事から増改築まで手がける会社が多いようです。当社もこの分類に入ります。
一方で、訪問販売オンリーの会社もあります。

ハウスメーカー

少し前までは新築オンリーだったようですが、最近は新築が減ってきたため自社施工客のリフォーム需要を取り込むため、専門の部署や子会社を作っています。
但し、新築後年数のたっていない自社施工客ではクレームをつけられ無料で工事をさせられる場合もあるため、大体築後7年以上経過した自社施工客を回っているようです。長所は、当然その家を建てた会社ですから図面を持っていますし、その家に大きな不満がなければお客様と営業の信頼関係もできあがっており安心できることでしょう。
短所はハウスメーカーの宿命でしょうが、価格が高くなりがちな点でしょう。

設備メーカー系列 フランチャイズ

INAXのライファ、トステムのホームウェル、松下電工のリファイン等は設備メーカーのフランチャイズですし、三井デザインテック等はメーカー系ではないフランチャイズです。

工務店

会社によりリフォームへの取り組み方が違います。積極的な会社はリフォーム専門会社と同じく、地域密着で小さな工事でもやってくれる会社が多いようです。その他にも、地域密着なので親身になってご相談にのる事ができ、お客様の希望やリクエストに応えやすいという特徴もあります。また長くお付き合いできアフターサービスもあり安心してご依頼いただけます。

建築家

当然工事の施工はやりません。施工自体はリフォーム専門会社や工務店がやります。
施工の工事管理を第三者の目でやってもらえるメリットがあります。

その他

外壁塗装工事だけ、屋根工事だけ、大工工事だけ、といった専門工事会社や職人さんが、その他のリフォーム工事も請け負うことがあります。

ポイント4.悪質業者にだまされていませんか

彼らが狙う相手は、身寄りのないお年寄りや母子家庭といった社会的弱者が多いため、最近では社会問題化しています。
いわゆるブローカーといわれる悪質会社の特徴としては、建設業許可を持っていない、名刺に書かれている住所に行っても会社がない、といったところでしょうか。

訪問販売業者は専門知識もない営業マンが口先だけで、かつ実際の価格よりも割高で契約するケースが多いようです。
特徴としては、家の中には入れないため、外から見てケチをつけられる外壁塗装・屋根といった部分のリフォームを勧めるようです。

また顧客に信用してもらうため、「自社で開発した特種な塗料を使います。」などと説明するようです。
(まず国内大手メーカーのOEM商品で、同等商品が必ずあります。自社開発製品なので価格が高いというせりふは信用しないほうがいいでしょう)。

訪問販売の営業マンは歩合制のため、より高く契約しようとする傾向があります。
ちなみに、最近倒産した、パット○○デリア~、としきりにテレビコマーシャルしていた会社は営業担当者を日歩制(1日ごとに成約に応じて給料を支払う)で募集していました。
また悪質業者というわけではありませんが、中古住宅を購入した場合に仲介した不動産会社がリフォームもできますと言って工事を請け負ったり、リフォーム業者を紹介するサービスを行うケースがあります。
紹介料として実際に工事を行うリフォーム会社から手数料を取るのが普通で、その分工事の質が落ちるか割高になりますので、できればご自分でリフォーム会社を探されたほうがいいでしょう。
どの会社と契約するかは基本的にお客様の自己責任です。
対策としては、建設業許可を持っているか確認する、近隣の業者を選ぶ、複数の会社から相見積りを取る(但しあまり多くの会社に見積りを依頼すると営業担当者との対応が大変になります)
できれば業者の施工実績や経営内容を調べる、といったところが考えられる策だと思います。

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